でも少しだけ気がかりなことがあった。 廊下ですれ違うたび、ユーヤの顔色が悪くなっているような気がした。 以前より痩せてしまったユーヤの姿を見ると、心配でたまらなくなった。 あたしが心配することじゃない。 もうあたしはユーヤの彼女じゃないんだから。 心の中では分かっていても、ついユーヤの体を心配してしまう自分がいた。 そして、試験を一週間前に控えたあたしの元に予期せぬ一本の電話がかかってきた。