「僕も話があるんです」


「君さ、アリサちゃんの元カレでしょ?一度会ったことあるよね?俺のこと覚えてる?」


「さぁ?覚えてませんけど」


「俺はよーく覚えてるよ。あの時すげぇムカついたから」


「ちょっと、こんなところでやめなよ!」


二人の間にピリピリとした張り詰めた雰囲気が漂い、あたしは二人を制止した。


幸い周りには客の姿はない。


でも、こんなところで言い争っている二人は明らかに場違いだ。