その笑顔は太陽のような輝きを放っていた。
もうその笑顔を間近で見ることはできないと諦めていたのに。
話すことはおろか、目も合わせられないと思っていたのに。
今、現実にユーヤはあたしの前にいて。
優しい笑顔を向けてくれている。
「……いらっしゃいませ……」
今更ながらそう呟いて、震える手を見られないように誤魔化しながら商品をスキャンする。
カップラーメン、レトルトカレー、ペットボトル。
一つ一つ慎重にスキャンして、お金を受け取る。
何てことのない接客が普段通りにできない。
それは目の前にいるユーヤを意識しすぎているからだろう。



