声も出さずに涙を流したユーヤの姿を思い出す度に、胸が締め付けられる。 あたしはユーヤに掛ける言葉なんてない。 今更よりを戻そうなんて自分勝手にもほどがある。 「そっか……。もし何かあったらいつでも相談してよ?聞くくらいはできるから」 「ありがとう」 アヤの言葉に少しだけ気持ちに余裕が出来た気がする。 あたしはロッカーの中のエプロンを取り出し、一度大きく息を吐いて気合を入れた。