「アリサ今日早くない?」 「あ、うん。ちょっとね」 バイト先に着くと、既に休憩所にいたアヤは不思議そうにあたしの顔を覗き込んだ。 普段だったらゆっくりとバイト先に向かうのに、今日は違った。 汗をかくぐらい必死で走った。 「ねぇ、アヤ。聞きたいことがあるんだけど……」 「ん?なに?あたしが答えられることなら」 あたしが急いでバイト先に向かった理由。 それはユーヤのネックレスにあった。