24/7~キミを想う~【完結】


「何で……」


手の中にあるもの。


それは間違いなく、ユーヤが買ってくれたネックレスだった。


箱には入っておらず、剥き出しのネックレスがそのまま透明の袋に入れられていた。


その袋の中にはネックレスの他にも、小さな紙切れが一枚入っていた。


『ごめんなさい』


紙に書かれていたのはそんなたった6つの文字だけ。


陽とのことを弁解することも、よりを戻そうとすることもしない。


そんなところがユーヤらしい。


あたしは冷静にそんなことを考えていた。