全ての授業が終わり教室中が一気に騒がしくなる。 今日はバイトの日。 偶然にもアヤとシフトが被っている。 それだけがあたしにとって唯一の救いだった。 暗い表情で鞄を手に取り教室を出る。 そしていつものように下駄箱に向かい靴を取り出すと、バサッという音とともに何かが足元に落ちた。 「……なにこれ……」 拾い上げ、それが何であるか悟った瞬間息が止まりそうになった。