「……アリサー!出てこいよ!」 玄関先から大声であたしの名前を呼ぶその声を忘れるはずがない。 忘れられるはずもない。 それは間違いなく、陽のものだった。 「何で陽が……ここに……」 全身から血の気が引いて行くのが分かる。 目を泳がせ、唇を震わせながら必死で考える。 でも結局答えは見つかるはずもなく、あたしは両腕で体を覆い全身を震わせた。