「ずっと思ってたんだけど、何でバイト始めようと思ったの?」 「え……?」 一瞬の間が空いた。 それはほんの一瞬だったけれど、ユーヤの表情が明らかに曇った気がした。 「いや、何となくですよ。高2の今しかバイトってできないかなって。来年は受験で忙しいかもしれないし……」 「そっか。あんまり無理しないようにね?」 この話題をこれ以上引っ張らない方がいい。 直感的にそう感じた。 「あ、そうだ。ネックレス、見てみますか?」 「だね」 ユーヤはふと思い出したようにそう言うと、紙袋に手を伸ばした。