「バイト……そんなに忙しいの?」 「いや、そうでもないです」 「ダイエットしてるっていうのは、嘘でしょ?」 あたしの言葉にユーヤの眉がピクリと反応する。 でもすぐにユーヤはニコッと笑った。 「嘘じゃないですよ。今日はどこ行きますか?」 「話反らさないでよ。本当は……」 「なんか腹減ったな。ファミレス行きますか?」 ユーヤはあたしの手を掴むと、軽快な足取りで歩きだした。