「先輩、久しぶりです」


「久しぶりだね」


既に待ち合わせ場所にいたユーヤに駆け寄ると、ユーヤはいつものような眩しいほどの笑顔をあたしに向けた。


その笑顔を見れたことに内心ホッとする。


誕生日以来、ユーヤがあたしにその笑顔を向けてくれることはなかった。


「……ユーヤ、もしかして……痩せた?」


「いや、今ダイエットしてるんですよ。腹なんてすごいことになってて」


以前から細身だったのにダイエットなんてする必要はない。


苦笑いを浮かべているユーヤにあたしは首を傾げた。