【明日、時間ありますか?】 そんなメールが届いたのは、金曜日の夜のことだった。 久しぶりのユーヤとのデート。 【大丈夫だよ】 そう返信するとあたしは携帯を握りしめたままベッドに倒れ込んだ。 こんなにも明日が待ち遠しいと感じることはない。 明日は何を着て行こう。 どこへ行こう。 何をしよう。 ユーヤとのデートに胸を弾ませながらあたしは深い眠りの中に落ちて行った。