「……ハァ……」


何もかもがうまくいかない。


どうしてこんなことになってしまったんだろう。


全て自分のせいだと分かっていても、どうしても納得できない。


ユーヤは何故急にバイトを始めることになったんだろう。


どうして、あたしを突き放すんだろう。


ユーヤとあたしは徐々に心の隙間を埋めてきたつもりだった。


でも、埋まったはずの隙間がまた少しづつ離れてしまっている。


「ハァ……」


二度目の盛大な溜息の後、あたしはお弁当箱の蓋をパタンっと閉じた。