「先輩ももう3年生ですよ?そろそろ進路決めないと」


九州に行くかもしれないとユーヤに話したらどうなるだろう。


ユーヤは引き止めてくれる?


「……ユーヤに言われなくても分かってる」


「ですよね。それじゃ、また」


また強がって可愛げのないことを言ってしまった。


いつもだったらそんなあたしを受け止めてくれるユーヤ。


でもユーヤはくるりとあたしに背を向け、屋上から出て行った。