「これからバイト忙しくなりそうなんです。だから、一緒にいられる時間は前より減るかもしれません」


「……え?」


「あ、お弁当も……僕、昼休みは出来るだけ寝たいので」


申し訳なさそうな表情を浮かべるユーヤ。


その遠まわしな言葉にあたしは俯いた。


『もう屋上には来ない。弁当もいらない』


そう言われている気がして、胸がギュッと締めつけられた。


「先輩も来年受験だし、勉強もありますよね?」


「……受験するかも分かんない。まだ決めてない」


絞り出すような声をそう言うと、ユーヤはハァと息を吐いた。