「……ごめんね……」 二人の間に流れる重たい空気を作ってしまったのは他でもないあたし自身だ。 ユーヤの誕生日を祝ってあげるどころか、あたしはユーヤを傷付けた。 「謝ることないですよ。先輩が無事でいてくれただけで僕は満足ですから」 ユーヤはそう言うと、ゆっくりと歩き出した。