「今日は……ユーヤの家に泊まりたいな……」


家に帰ってもきっと両親に怒られるのが目に見えている。


誕生日の日ぐらいユーヤとずっと一緒にいたかった。


「ダメです。送りますから」


「でも……」


「お父さんもお母さんも……先輩のこと心配してますから。それに……もう誕生日は終わりましたから」


ユーヤは腕時計を見つめそう呟いた。