24/7~キミを想う~【完結】

「一人で暮らすっていうことはすべて自分でやるということよ。目的もなくここに残ると言っているならお母さんは反対よ」


目的がないわけじゃない。


ここに残る目的はただ一つ。


ユーヤやアヤと離れ離れになることが嫌だった。


「大切な人がいるの……その人と離れたくない」


ユーヤと離れたくない。


「今日来た男の子が……アリサの大切な人?」


「……そうだよ」


「もう一度真剣に考えておきなさい」


母の目を真っすぐ見つめそう言うと母はハァと深い溜息をついた。