24/7~キミを想う~【完結】


「父さんな、リストラの対象になった。この年じゃ再就職も難しくてな。だから九州の知り合いの人に雇ってもらうことになったんだ。分かってくれ」


「分かってくれって……そんなの急だよ。それに……」


「アリサはまだ進路を決めてないんだろう?引っ越し先の近くに大学も短大もある。一緒にいこう」


「そんなの嫌だよ……」


九州に引っ越すなんて考えられない。


それ以前に、ユーヤやアヤと離れ離れになるなんて……。



「お父さん勝手すぎるよ!あたしはこの家に残る!」


「この家は売りに出すことにしたんだ」


「そんな……じゃあ、あたしはどうしたらいいの?」


「一緒に行こう。そこで新しい友達や彼氏を作ればいい」


父の言葉にあたしの頭の中は怒りで真っ赤に染まった。