「行く場所ってどこに?もう夜遅いのよ?」 「約束してるの。携帯もないから連絡つかないし」 こんなところで立ち話をしている暇はない。 「……ダメよ。今日はうちに帰りなさい」 でも母はあたしをじっと見つめ首を横に振った。 「何でよ?!今日だけだからいいでしょ?」 「ダメといったらダメ。当分は家で大人しくしてなさい」 「お願いだから……今日だけはいかせて?明日からは大人しくしてるから」 「ダメよ」 母はそう言うと、あたしの腕を掴み無理矢理軽自動車の後部座席に座らせた。