「男の外見的特徴は?年はどのくらい?乗っていた自転車の色は?」 「帽子を被っていたので分かりません。慌ててたので自転車の色も見ていません……」 「少しでもいいから思い出してくれないか?」 警官は無線で逐一あたしの証言を他の警官に連絡する。 「悪いけど調書を取りたいからすぐ傍の交番まで来てくれるかな?」 「でも……あたし今から……」 「出来るだけ早く終わるようにするから」 「……分かりました」 あたしは渋々頷き警官の後を付いて行った。