「人混みに行くと疲れますよね」 「だよね。やっぱ家でマッタリが一番落ち着くね」 ユーヤの住むアパートに着きあたしはフローリングの冷たい床の上に腰を下ろした。 「あ、なんか飲みますか?」 「ううん。大丈夫。てかさ、あの写真誰?友達?」 ユーヤの部屋の壁に立てかけられているコルクボードが目にとまり、以前から気になっていたことをユーヤに尋ねた。 「あぁ……これですか?僕ですよ。なんか恥ずかしいですね……」 「えぇ?!あれユーヤ??」 思わずコルクボードに貼られた写真とユーヤを見比べる。