映画を見終わり一通りショッピングモールを回り終えた頃、もう17時を過ぎていた。 「今からどうする?」 あまり顔色のよくないユーヤにそう問いかけるとユーヤは無理矢理ニコッと笑った。 「まだ時間大丈夫ならうち来ませんか?」 「……いいの?」 高いヒールを履いてきてしまったためこれ以上歩きまわるのはキツイ。 だからといってあまり元気のないユーヤの家に遊びに行くのも躊躇われる。 「もちろん大歓迎です」 悩むあたしに優しく微笑むとユーヤは繋いでいた手にぎゅっと力を込めた。