「……遅くなってすいません。あいつに何もされませんでしたか?」 男の姿が見えなくなるところまでくるとユーヤはピタリと立ち止まり謝った。 「うん……。大丈夫。何もされてないよ」 「よかった。僕が遅くなったせいで本当にすみませんでした……」 「いいんだって。あたしこそなんかごめんね」 あたしは謝りながらユーヤの顔色を伺った。