「もしかして君の彼氏?」 男の言葉に思わずパッと振り返ると、そこには眉間にしわを寄せ険しい表情を浮かべるユーヤが立っていた。 「人の女に何してんの?」 「あ、ごめんごめん。彼氏いるって知らなかったからナンパしちゃってた」 ごめんと謝っているつもりなのかもしれないけれど男からは反省の色は微塵も感じられない。 それどころかユーヤを挑発しているようにさえ見える。