「5分で作れる簡単おかずか……」


あまりに手抜きでも手が込みすぎていて時間がかかるのも考えもの。


本を手にしたまま考え込んでいると、ふいに肩を叩かれた。


「先輩、偶然ですね」


「あんた……か」


振り向くとそこにはニコッと嬉しそうに笑うユーヤが立っていた。