「198円……99円……。ちょっとそんな見ないでよ!」
他のお客さんに気付かれないようにあたしはユーヤをちらっと睨んだ。
あたしの手元と顔を交互に見つめ何故か楽しそうなユーヤ。
知っている人、ましてや彼氏にバイト中の姿を見られるのは恥ずかしい。
「2522円です」
「じゃあ、これで」
千円札3枚をあたしに差し出すと、ユーヤはボソッと呟いた。
「今日何時までですか?」
「478円のお返しです。ありがとうございました」
お釣りを手渡しながら「21時まで」そう言うと、ユーヤは大きく頷いた。
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