「とにかくさ、仕事しよ。石塚さんいないし今日は忙しいよ」 「だね。あたしも髪しばったらいく」 「分かった。先行ってるね!」 石塚さんがバイトを辞め、アヤはほっとしているに違いない。 きっと今までもあたしの知らないところでアヤは石塚さんから嫌がらせを受けていたんだ。 「あたしも……頑張らなきゃ」 一度大きく深呼吸をするとあたしは休憩室の扉を開け店に向かった。