ユーヤは大事を取って2日間学校を休んだ。


その間、毎日ユーヤの家にお見舞いに行った。


でもそれはただの言い訳かもしれない。


ユーヤの顔を見るための口実。


「先輩、今日も来てくれたんですね。ありがとうございます」


あたしがお見舞いに行くと、ユーヤはすごく嬉しそうな顔をする。


その顔を見るのがあたしの何よりの楽しみだった。


でも、一つだけ気になっていることがあった。


付き合ってからもユーヤはあたしを先輩と呼ぶ。


もちろん敬語もやめようとはしない。


「アリサって呼んでよ。それに敬語じゃなくていいから」


何度口を酸っぱくして言っても、ユーヤはやめようとはしなかった。