互いの視線が重なり小さく頷くと、ユーヤの綺麗な顔があたしに近付いてきた。


目をぎゅっと瞑りその時を待つ。


唇と唇が重なり合うまでの一瞬がとても長いものに感じられて。



「………んっ……」


あたしはこの日、初めてユーヤとキスをした。


ファーストキスよりもずっと重くて。


ずっと温かくて。


そして優しい……。


ユーヤとのキスは愛で満ち溢れていた。