「旨い!なんか元気でてきました」
「そう?よかった」
冷蔵庫の中にあった卵と炊飯器の中で少しだけ固くなっていたご飯を使って作ったたまご粥。
それをユーヤは少しづつ口に運んでいく。
「なんかこんなときに言うのもあれなんですけど、今すごい幸せです」
「え?」
「具合悪くならなかったら先輩にお粥作ってもらうこともなかったし、先輩がうちに遊びに来てくれることもなかっただろうなって」
「そんなことないって……」
何て答えたらいいのか分からず言葉を濁すと、ユーヤはクスッと笑った。
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