「……キャッ……!」


すると突然、眠っていたはずのユーヤがあたしの腕を掴んだ。


「そばに……いて?」


「……え?」


寝ぼけているのか熱で意識が朦朧としているのかは分からない。


ただ、ユーヤが人の温もりを求めている気がして。


「大丈夫。ずっと傍にいるよ。だから安心して」


あたしはベッドの脇に座り、ユーヤの温かい手をそっと両手で包み込んだ。