24/7~キミを想う~【完結】

「先輩も着替えてください。風邪ひいちゃいますよ」


「ありがとう……」


あたしは受け取ったスウェットを手に部屋から出た。


勝手に人の家をウロウロするのは少しだけ抵抗があり、あたしは誰もいない廊下で着替えることにした。


「ユーヤの匂いだ……」


スウェット袖を通すと香水の甘い匂いがあたしの鼻に届いた。


自分のものとは違う男物の香水。


でも何故かその匂いはあたしを安心させた。