自分のことばかり考えていたあたしは最低だ。


ユーヤは今もあたしを校門の前で待っているのかもしれない。


こんなに激しい雨の中……


一人寂しくいつ現れるか分からないあたしを……。


「……ユーヤ……!」


ごめんね。


本当にごめんね。


あたしは学校までの道のりを全速力で走り続けた。