すると、突然陽がピタリと手の動きを止めた。 「……今何て言った?」 「……え……」 「さっき誰の名前を呼んだか言え!!」 陽はあたしの肩を前後に揺さぶり血走った目でそう叫んだ。 「言えない……」 陽にユーヤの話はしたくない。 「早く言え!!」 唇を噛み締め、陽から目を反らすと陽は拳を振り上げた。