「話って何?」 ここまでくればもうユーヤの姿は見えない。 学校から離れるとあたしはゆっくりと振り返った。 「俺、本気で夏海のこと好きになった。だからお前とはもう終わりにしたい」 咥え煙草であたしの後に付いてきた陽もピタリとその場に立ち止まった。 「どういう意味?」 「だから金とかもういいわ。そのかわり、俺の家にあるお前の荷物持って帰って?夏海が妬くからさ」 そう言い切る陽の目は真剣そのもので。 もしかしたら陽から解放されるかもしれない。 あたしの中に僅かな希望の光が点った気がした。