「どうして……?あたしにだって予定があるのに」 「あんたの予定なんて知らないわよ。お金借りて返さないような人間が何言ってんの?」 「あたしは陽にお金なんて借りてない!それに……」 「あんたの言い訳なんて聞きたくないのよ」 夏海は眉間に皺を寄せあたしを睨み付けると、くるりと背を向けた。 「どこ行くの?」 「帰るのよ。陽に手出したらただじゃおかないから。元カノっていう身分わきまえなさいよ」 夏海の言葉にざわざわと心臓が不快な音で鳴り始める。