「今からどうする?」


「そろそろ家に帰ろうかな。今あたしすごい顔だと思うし」


「あはは。あたしもだよ」


ファミレスに入ると何人かの客にギョッとした顔をされた。


目を腫らしているあたし達はファミレスの中で少しだけ浮いていた気がする。


「もう遅いし、今日は帰ろうか。また連絡するね」


「分かった!今度はメールシカトしないでね?」


「了解です!」


数時間前までアヤとこんなに和やかな会話ができるなんて考えてもいなかった。



アヤに電話をかけてよかった。



「またね~!」


「バイバイ!」


あたしはヒラヒラと手を振るアヤに負けじとブンブンと右手を振った。