「ちょっとアリサ!こんな遅くにどこいくの?」 「友達のところ」 「友達と会うなら明日にしなさいよ」 玄関で靴を履き替えていると、母があたしを呼びとめた。 「今日いかないとダメだから……」 「……その目どうしたの?何かあったの?」 赤く真っ赤に染まった目を見て母は驚きと困惑の混じり合ったような表情を浮かべる。 「なんでもないから心配しないで。いってきます」 あたしは母を安心させようとふっと微笑み、玄関を開けた。