「先輩、ごめんなさい。今日は……」 「うん……。あたしも今から用事あるし帰るね」 ユーヤはアヤの肩を抱いたまま振り向き、申し訳なさそうにそう言った。 「アリサ……?」 「……アヤ、またバイトでね」 「……――アリサ待って!」 あたしの存在に気付いたアヤは驚きの表情を浮かべていた。 それに、何故かとても悲しそうな目であたしを見ていた。 それなのにあたしはアヤの声を無視し二人に背を向けて走り出した。