「ねぇ、今日暇?」


あたしがそう聞くと、ユーヤはパァっと目を輝かせた。


「もちろんです!」


「じゃあさ、約束のアイス食べに行かない?奢るからさ」


「ホントですか?はい!もちろん行きます」


初めての給料が入ったらユーヤにアイスを奢る。


あたしはユーヤとの約束を一日たりとも忘れたことはなかった。