「なぁ、タバコ代貸してくんねぇか?」 陽は喫茶店でバイトしていたあたしから事あるごとにお金を要求するようになった。 最初は軽い気持ちでお金を貸していたあたしも最近では出し渋るようになった。 高校生であるあたしにまで金銭を要求する陽は相当生活に困っているようで。 アパートの家賃や光熱費。 食費やガソリン代や雑費。 失業中に国から払われる手当だけで生活するには無理が生じていたんだろう。