嫌がらせやいじめはなにも学校だけに限られたことではないのかもしれない。


現に今、バイト先の中でアヤを辞めさせようと手を組んでいる人たちがいる。


そんな現実がただただ悲しかった。


「あたしは……」


アヤが店長に媚びているなんて思わない。


ましてや時給が少し高いだけでアヤを嫌う必要はない。




あたしがそう口にした瞬間、勢いよく休憩室の扉が開いた。