「先輩のことが好きです」 そんな唐突な告白から1ヶ月、あたしは一人の後輩に振り回されていた。 「先輩、今日こそ一緒に帰りましょう」 「あんたいい加減しつこいから。嫌だって言ってるでしょ?」 「冷たいな。でもそんなところも大好きですよ」 「あんたバカでしょ?」 あたしはハァと大きな溜め息を吐きながら露骨に顔を歪めた。