いつも一緒

「ねぇ、オマジナイを教えてあげましょうか?」

彼女はぞっとするような微笑を浮かべながら、言った。

「ずっとアナタ達が一緒にいられるオマジナイを。何を引き換えにしても良いのなら、教えてあげる」

ショックで頭が真っ白になっていたわたしにとって、それは救いの言葉だった。

だから頷いた。

そして彼女は教えてくれた。

オマジナイ―犬神の作り方を。

犬の首を切り、土の中に埋める。

そして思いを込めて、土の上を踏むのだ。

だからわたしは何度もここを訪れた。

オマジナイを成就させる為に。

犬神になれば、犬はずっとわたしから離れないから。

一生離れられないから。