いつも一緒

わたしの影が、ぐにゃりと動いた。

影はよく見知った姿の形となり、車に駆け出した。

アイツの顔が、恐怖に歪み、ハンドルはわたしとは反対方向にきられ、そして…。

キキィッ…どかんっ!

壁に正面衝突した。

そしてその衝撃で、電柱が折れて、車の上に落ちた。

ガッシャーンッ!

車は見るも無残な姿になる。

影はわたしを飛び散る車の残がいから護るように、大きくなった。

アイツは死んだ。

―わたしの望んだとおりに。

わたしの足は、自然のあの神社に向かっていた。