「でも、小林君があんな人だったなんてね。意外過ぎて驚いたよ」 「ねぇ、瑞穂。あたしね、ちょっと前から知ってたの。小林が優等生ぶってる不良だってこと……」 「え!?何で?どういうこと?」 「実はね……――」 小林があたしの家庭教師になったこと。 カツラと伊達メガネで変装して優等生を装っていたけど、それは表の顔ってこと。 小林に生物室でキスされたこと。 小林に助けてもらったこと。 小林に……、わずかなトキメキを覚えていること。 全てを正直に話し終えると、瑞穂は意外な反応をした。