「思っていた通り可愛いわ。こんなに可愛い娘さんがいるなんて羨ましい!うちは男の子だから」 「そんなことないわよ~!小林君だって礼儀正しくていい子じゃない!」 「あらっ、うちの子……いい子かしら……?」 すると、龍心のお母さんは首を傾げて不思議そうな表情を浮かべた。 きっと家を出る時、龍心は変装をしていないんだろう。 「そ、それより、どうして龍心のお母さんがうちに……?」 変装していることをママに隠していた龍心。 今までの龍心の努力を無駄にしないためにも、あたしは慌てて話を反らした。