「佐和さん、大丈夫?」 「……う、うん!!」 懐中電灯を渡されて、いよいよ肝試しの始まり。 でも、やっぱり怖いものは怖い。 懐中電灯だけのわずかな明かりを頼りにゴールを目指すなんて。 しかも、数歩先は真っ暗闇。 嫌でも気持ちが滅入ってしまいそう。 すると、傍にいた体育教師がニヤニヤしながら声を掛けてきた。