なんか……ヤバいな。もう限界かも……。 「ゼェ……ゼェ……ゴホッ――!!」 胸の中でヒューヒューという乾いた音が鳴っている。 これ……喘息の症状に似てる……。 小児喘息はとっくに治ったはずなのに。 息をする度に、胸の中に違和感が広がる。 ダメ。あともう少しで公園につくんだから……。 あと少しで、小林に会えるかもしれない……。 ちゃんと、謝らなきゃ。小林に……直接…――。 あと一歩で公園に着くというところで意識がもうろうとしてきて。 あたしは、呼吸を整えようとゆっくりと目をつむった。